遺産相続においては相続税の支払いなどが気になりますが、手続きをするときの流れとしてはかなり先の作業になります。その前に法定相続人の確定や遺産の確定などが必要です。知らない人が法定相続人にいるかもしれません。

遺言書探しと確認や検認を行っておく

将来的に遺産相続でもめそうなとき、相続税などがかかりそうなときは事前にいろいろな準備をしているはずです。もめにくくするためには遺言書があると良いとされています。遺言書があれば、基本的にはその内容に従う必要があり、勝手にそれを無視することはできません。手続きをするときの流れとして、遺言書を探して存在を確認する必要があります。自宅にあるときと公証役場にあるときがあり、公正証書遺言であればそのまま使うことができます。しかし、自筆遺言書や秘密遺言書は勝手に開封すると無効になります。家庭裁判所の検認を受けておく必要があるので早めに行います。

法定相続人を確定する調査を行う

家族が亡くなるのはつらいかもしれません。しかしその後にいろいろなことがあるので早めにできることはしておきます。遺産相続の手続きの流れとして必要になるのが、法定相続人を調査する作業があります。子供がいれば配偶者と子供なので問題なさそうですが、養子や養女の他非嫡出子の存在があるかもしれません。生前に本人から聞いていればよいですが、聞いていないとわかりません。子供がいなければ親の戸籍や兄弟姉妹の戸籍を取らなければいけません。兄弟姉妹の代襲創造族もあり、簡単には書類は集められません。法定相続人が確定しないと協議も行えません。

遺産を確定して放棄や分割を行う

遺産相続では、遺産を確定する手続きが必要になります。事前に遺言書などを作成していれば、その中に遺産の内容が記されることもありますが、急死などだと分かりません。 流れとしては、プラスとマイナスの資産をすべて洗い出す必要があります。借金が多かったりすると、相続を放棄したい人も出てきます。限定承認をすることもあります。3箇月以内に家庭裁判所に放棄などの申請をしないといけないとされます。遺産の確定、放棄などができれば分割協議を行って遺産分割協議書を作成します。分割額などが決まれば、相続税の計算をして、被相続人の住所地の税務署に申告をします。

まとめ

遺産相続は行うことがありますが手続きは流れに沿って行わなければなりません。初期に行うのは遺言書関係と法定相続人の確定です。これを行わないと協議の必要性や協議自体ができなくなります。その後に分割の決定などをしていきます。